臨床心理士のうたたね日記

日々、気がついたことをできるだけ面白おかしく、時にきまじめにお伝えしていきたいと思います。

こころの中の宝物探し

子どもの頃夏は毎日海へ行って、潜っては素敵な形の石やキラキラ光るガラスを拾ったり、きれいな色の貝殻を拾っては集めた記憶があります。魚やたこも捕まえようとしたけどそれは無理だったな。 人は挫折した時、くじけそうになったとき、自分のなかの宝物が全くといっていいほど見えなくなります。 子どもが不登校や問題行動を起こした時また、それは長期にわたることが多いため、より子どもの宝物がお母さんはわからなくなります。 宝物というのは、その人が本来もっている素晴らしさとこれまで努力して得た力です。 仕事がどうしても合わなくてやめてしまったり、上司や同僚との対人関係がうまくいかなかったり、就活で落ちてばかりいると人は簡単に自分の中にある宝物を容易に忘れてしまいます。 子どもが不登校になって一日中家にいると朝起きない、ゲームやラインばかりして勉強をちっともしない姿に苛立つお母さんは多いいでしょう。 相談者とお話ししているとどんなに自分はダメな存在か、お子さんがどうしようもないという話を繰り返し聞きます。どんなに何もできないかというお話しも聞きます。 その中で見えてくるのです。その方や相談者のお子さんのとても素敵なところが。私にとっては海に潜って、素敵な形や色の石やガラスや貝殻を発見したような気持ちです。 電車でお年寄りがたっていたら譲ってあげるような優しさ、新しい仕事を与えられたら一生懸命、真面目に取り組む姿、自分の気持ちを表現できる力、人それぞれ違う力を感じます。 子どもであれば、学校に行けなくなっているけれど、その子自身がいちばん行かなければとおもっているまじめさ、仕事をするお母さんのお手伝いをする優しさ、自分の好きなものに対する好奇心と集中力、お母さんの性格を見抜く力。。。その子様々です。 人は次のステップに行くのには自信が必要です。自分のなかの、子どものなかの宝物がわかった時それは自信につながります。 ご自分でやってみてもどうしても自分の中の、子供の中の宝物がみえなくなったら、カウンセリングを利用してください。