日常にある幸せ
「ラブアクチュアリー」のリチャード、カーティス監督の映画「アバウトタイム 愛おしき時間」を観てきました。
監督みずから「年をとるにつれて、人生に大事なものを描きたくなった。私は、車も普通の速度で運転するし、殺人の経験もなく、スーパーヒーローに会ったこともない。普段の生活に幸せがあると気づくような映画が作りたかった」と。
主人公ティムは、こんな人、身近にいるよなと思うような草食系男子的な主人公である。代々、男性だけに伝わるタイムトラベルの能力があるが、だからといって奇想天外な予測もつかない事件があるわけでもはでなく、派手なアクションがあるわけでもない。身近に起きそうな出来事でストーリーはずっと描かれています。地味なのです。
ネタバレになるので、あまり詳しく書きませんが、お父さんはその能力を使うことによって自分の回りに毎日起きていることに新しい視野を広げていたんでないかな?認知行動療法みたいに。
ティムは、お父さんとは違う新しいやり方で何でもない日常が愛すべきものだということを見つけます。ごく普通の生き方で。
何でもない毎日に、平凡な日常に愛しい時間ということを感じられることが、最高に幸せなのだと改めて感じさせてくれる作品でした。
めっきり寒くなってきましたが、心温まる映画でした。
映画の帰りにこんな素敵な景色を見ることができました。