臨床心理士のうたたね日記

日々、気がついたことをできるだけ面白おかしく、時にきまじめにお伝えしていきたいと思います。

女子が自信を取り戻すとき

今日水曜日、綾瀬はるかの「きょうは会社を休みます」が放送される。このおバカな臨床心理士はこれをまた、見ている。私の年齢からすると吉永小百合ファンぐらいが、ちょうど良いところなのに綾瀬はるかは、かわいくて出演するのはたいてい見ている。

この間テレビで流れていた映画、やはり綾瀬はるか主演の「秘密のあっこちゃん」まで見てしまったが、さすがにこれは子供過ぎた。反省している。

「きょうは会社を休みます」は、綾瀬はるかが演じる主人公は、恋愛経験皆無なこじらせ女子。 ”こじらせ女子”とは"実際のモテ度とは関係なく、主にファッションなどに疎く、自信を持てずに卑屈になる女性のこと。

恋愛未経験の30になる女子が、年下の大学生の男子に告白され、どうふるまっていいかわからなくなり、緊張してずっこけることばかりしてしまう気持ちもわかるし、実はお金をねらわれて男子が近寄ってくるのではないかと疑心暗鬼にとらわれ、自分に自信のない子の否定的認知が綾瀬はるかの独り言で語られるのが面白い。

前回では、やっと年下の男子の言うことが本当に思っていることなんだなと信ずることができて、「メガネをはずしたほうがいいよ」という言葉に初めて、主人公がデートにメガネをはずして現れたところで終わった。 こじらせ女子が、年下の男の子と恋愛をする中で自分の自信を取り戻していくドラマだろうなと想像している。

この場面で思い出したケースがあった。 いろいろなことで、罪悪感を覚えやすく、そのために自分のため、自分の未来のためにエネルギーを使えず、立ち止まったままの女子がいた。その子が泣いたとき、メガネをはずしたら、とても可愛い子だった。思わず、「メガネ外したほうが絶対いいよ!」とカウンセラーらしくないことを言ってしまった。

その次から、その子は、メガネをはずしてきた。そして、次の回は、長い髪をばっさり切ってショートヘアにしてきた。とてもキュートであった。心もさなぎから、蝶になるように、蝶らしく素敵になっていって、自分自身を取り戻していった。

背負っていた負のエネルギーから解き放たれ、就活を始め、そして、会社面接を受けて、採用となったのである。この間、彼女を好きな男性も予想通り登場してきたが、自信をもった彼女にあっという間にふられてしまった。

「きょうは会社を休みます」は、綾瀬はるかだからと思う方もいるしれないが、現実の女の子にもちょっぴりシンデレラ物語のようなできごとは訪れるのである。

 

追記;彼女に下書きを見てもらったら返事をいただいた。「載せて頂いて有難うございます。」よかった。