臨床心理士のうたたね日記

日々、気がついたことをできるだけ面白おかしく、時にきまじめにお伝えしていきたいと思います。

自殺予防週間です(9月10日~16日)-私たちにできることは何だろう?

f:id:gkoroko:20150909190431j:plain

 

日本では、毎年およそ3万人の人たちが自殺で亡くなっており、大変深刻な社会問題となっています。また自殺未遂をする人は、実際に自殺で亡くなる人の少なくとも10倍になるといわれており、毎年およそ30万人、1日に1000人もの人たちが自殺をはかっているという計算になります。

自殺は、長時間労働、失業、借金苦、家族や職場の人間関係、いじめなどがっこうでの人間関係、心身の病気の悪化などによって、追い込まれた末の死であるとされています。

 

そして、自殺の多くは社会の努力で防ぐことができます。日本では、国を挙げて自殺の防止を図ろうと、2006年10月に「自殺対策基本法」が施行されました。9月10日の世界自殺予防デーにちなんで、毎年9月10日からの一週間を自殺予防週間に、3月を自殺対策強化月間に指定し、国や自治体、民間団体などが連携して啓発活動・支援活動に力を入れています。

 

重要なのは、まず自殺の要因となる社会的な問題を解決することですね。 もうひとつは、うつ病アルコール依存症統合失調症など精神疾患の早期発見・早期治療です。自殺した人の多くは精神疾患にかかっており、中でもうつ病の割合が高いといわれます。 また、自殺に至る背景には、1人に対してたくさんの要因が複雑に絡み合っていることもあるでしょう。

 

周囲のわたしたちができることはなにか?

 

自殺を考えている人は、公的機関や専門家に相談したり、精神科医を受診したりすることができなくても、何らかのサインを発していることが多いといわれます。ただ、家族などの場合、身近にいるからこそそうしたサインに気づきづらいこともあります。周囲が互いに気にかけ合い、そうしたサインにいち早く気づき、声をかけ、話を聞き、精神科医や専門の相談機関につなぎ、そして見守っていくように心掛けることが大切です。声をかけ、専門の相談につないでいきましょう。

 

 

 

「死にたいという気持ちに負けそうな貴方へ」送ります。

 

HELP YOUR SELF 自分自身を助けよう

 

きっと誰かが助けてくれる

 

それはきっと本当のこと

 

でもまず「助けてもらおう」って思わなくちゃいけない。

 

そしてその前に「助かりたい」ってね。

 

きっと誰かが助けてくれる

 

そう信じて一歩を踏み出そう

 

踏み出す勇気が出ない時は、立ち止まって深呼吸しよう。

 

気持ちも考えも整理できていなくていいんだよ

 

混乱してていいんだよ。泣いてていいんだよ。

 

ただ...

 

HELP YOUR SELF  (自分自身を助けよう)

 

 

 

 

この詩はもんくさんが作ってくださったものをもとに私が少しアレンジしたものです。

monknight.hatenablog.com

もんくさんは、以前の私の記事の主旨に共感してくださり、ご自分のブログ記事でもこのように詩を作り、私の記事を紹介してくださいました。

 

 こういう記事を繰り返し載せていると

「もう自分はダメだと思っていたけれど、こんなに相談できるところがあるんですね」「カウンセリング機関を探していました。有難うございます。」というコメントをいただきます。

 

これを見てくださって、相談機関につながることができそうな方ができたことは、皆さまのお蔭と感謝しております。

 

 

このような情報はなかなか皆さんに周知されていません。そのために苦しんでいらっしゃる方はたくさんおられます。こうして、私が書いている間も自殺を考えられている方はおられると思います。一人でもそのようなことがないように、一人でも悩んでいる方が相談機関につながれるように、小さなブログですが、繰り返し発信していきたいと思います。

 

こちらは、自殺予防週間を私に思い出させてくれたいつもは主に勉強に関わる記事を書かれている誠実なパラトンさんのブログです。 

palaton.hatenablog.com

 

 

相談機関のご紹介

 

 

支援情報検索サイト

ここを開くとかなり多くの情報が手にはいりますよ

平成27年度自殺予防週間特設ページ - 内閣府

 

臨床心理士会

www.jsccp.jp

kokoro.mhlw.go.jp

 

NHK

www.nhk.or.jp

 

 

大学生の皆さんが気軽に利用しやすいところとして。

これは、みなさん、ほとんどご存知ですね。

大学にある学生相談です。大学にある学生相談はほとんどのところが、配慮されて、学生の目につきにくいところに配置されています。学生相談に行かれたことのある方々はほとんどみな利用されてよかったと言われることが多いです。時には合わなかったと言われる方ももちろんおられます。

過去にいじめに遭われた方、家庭の問題を抱えられている方、ご病気の方、大学に適応しづらい方々など、学生相談に支えられながら、大学生活を乗り切れたとよく伺います。

 

 

 

 

 

これも加えておきます。経済的なこと、法的なことはこちらがよいでしょう。

日本弁護士連合会

平成27年度自殺予防週間の9月10日~9月16日を中心に、 全国一斉「暮らしとこころの相談会」を実施します

自殺者は14年連続(1998年から2011年まで)で3万人を超え、負債、生活苦、失業等の経済・生活問題を原因・動機とする自殺者の割合が増えています。政府も例年9月10日からの一週間を「自殺予防週間」と定め、対策を進めています。

 

そこで、日本弁護士連合会・各弁護士会日本司法支援センター法テラス)の共催により、解雇や賃金未払いなどの労働問題、生活保護、公的貸付、多重債務などの生活問題、それらを原因とするこころの問題などに、各地で弁護士が無料で相談に応じます。

 

各地の弁護士会において、2015年9月10日(木)から16日(水)までの週を中心とした日程で、相談会を実施いたします。お気軽にご相談ください。とのことです。

 

 

日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:全国一斉「暮らしとこころの総合相談」