君に届け(学校にいけない君へ)
担任の先生や相談員の人たちが、君の家に時々訪問してチャイムを鳴らす。
君はどきどきしながら、息をひそめるのだろうか?
先生が電話をかける。 君は早く電話の音が鳴り止まないかと耳をふさぐのだろうか?
みんな、「学校に行け!」「学校に行け!」って言っているように君には聞こえる? 早く!早く!
違うんだよ。学校に一番早く行かなくてはと思っているのは、君自身なんだよ。
学校に行けない自分を一番責めているのも君自身なんだよ。
だから、外出しても同じ学校の生徒に見つかるのじゃないかといつもいつもひやひやしているよね。
お父さんやお母さんの中には、学校に行ってほしいと思うあまり、もしかしたら、怒鳴ったり、あなたに愚痴を言ったりを繰り返しているかもしれない。それはね、君に間違った態度をとっていることは確かだ。
先生も相談員の人も今願っていることは、君の顔を見ることだけ。君の声を聞くことだけ。 できたら、君と君の好きなアニメやゲームの話でもしたいなと思っているだけ。
みんなすごくわかっている。そんなに学校に行くことが君にとって簡単じゃないこと。よくわかっているんだ。だから、学校に行こうなんて、簡単に言う先生も相談員もスクールカウンセラーも絶対いないよ。
みんな君のこと思っているんだよ。どうしているんだろう?ごはんちゃんと食べているかなあ?家族と仲良くおしゃべりできているかな?心配している。
みんなの思い、君に玄関のドア越しでも届いたらいいな。