映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」―自分の価値観を見直そう
不良ジジイと訳あり小学生の友情を描いています。
アメリカでたった4つの映画館の上映から、スタートした映画だそうです。 4週間後には公開映画館の数が2500にもなった話題の作品です。
映画の宣伝として言われていること以外、できるだけねたばれのないように書きます。
(でも、少しねたばれになるかも?)
不良ジジイ、ヴィンセントを演じるのは、昔「ゴーストバスターズ」という映画にも出演したビル・マーレイです。いい年のとり方をしてます。
このちょい悪おやじは、性格は偏屈で、タバコはパカパカ吸うは、部屋はごみ箱みたい、酒も片時も離さない、競馬はやるわで、アーこれで借金があったら、アルコール依存、ギャンブル依存決定だわと思っていましたら、借金取りにも追い立てられていました(-_-;)
チョイ悪どころではない、不良ジジイだ~
最初から、ベッドの場面で売春婦も出てくるので、あれ?これ、ヤバイ映画だったっけ?私来るところ間違えたのか?とかなり疑いました。それで、売春婦はおなかが大きいときてる。
12才の小学生オリバーは頭はいいけど、ひ弱ないじめられっ子。悪そうなにくたらしいいじめっ子も登場。オリバーのお母さんは離婚寸前。すごい太ってる。親権問題で真剣に悩んでいます。お父さんは浮気性。訳ありのひとばかり出る。
ふとしたきっかけから、ヴィンセントはオリバーの面倒を見ることになるのだけれど、不良ジジイなので、変なことばかり教えて、小学生が出入り禁止のところへ連れまわす。
世のお母さん方、こんなこと!と眉をひそめますよ。
いつもの世の中だったら、お近づきには決してならない方たちが登場して、ありえないと思うのですが。。。。
でも、最後はね、いいですよ! 笑って泣けて温かい気分になれる映画です。
日常、私達は自分の価値観とか社会規範だとかで動いているから、ご近所でもこの人ヤバイかなあと思うと避けてしまいますよね。
でも、そんなものもしかしたら自分の偏見かもしれない、相手の素敵なものが見えていないのかもしれない。
今度会ったら「こんにちは」って言ってみようかなと人間に対する自分の価値観をもう1度見直そうかなと思える映画でした。